国家公務員の給与がアップした?

公務員の給与が上がったそうで。

消費増税の陰で国家公務員の給与が4月から8%増で2年前の水準へ

へえ……随分と景気がいいですね!
まあ、他人様の給料に対してグダグダと文句を言うつもりは御座いませんが……


さて。グダグダと給料の話。

記事を読んで気になってしまった一文……転載してしまおうかな。

 モデル年収は465万2000円となる計算だ。霞ケ関のある省庁の職員は「給与削減で生活は苦しく、カツカツだった。やっと終わってホッとした」と表情を緩ませた。


どれだけ贅沢な生活を送ってたのよwww 私の給料は彼らの半分以下……★  
「国家公務員を目指す」と言うのは、あながち馬鹿にできない夢なのかな!

給与格差はあって然るべきなのか……まあ、いいや。あるのが当たり前、としておこう。
「賢いオレは偏差値の低いあいつらより金を貰って当然!」と考える人も多いだろうし。


その昔は「馬鹿」でも稼げた。語弊を招きそうだが……まあ、一つの事実。

俗に「3K」などと呼ばれるような現場は、給料がそれなりに高かった。今と比べてね。
二十年近く前は、今ほどは「まだ」厳しくなかったかな。

派遣でも、フルタイムで、いわゆるルーチンワークで……手取りで普通に二十万円以上は貰えた。定時で終了しても。

馬鹿でも、アホみたいに簡単な仕事で、手取り二十万円。十分でしょ?

まあ、すぐに不景気の嵐がやって参りましたが。リーマンがうんたらかんたら……


私の現在はどうか……

私は「契約社員」として働いている。以前は派遣だったが。

アホみたいにマニアックな仕事で、やたらと力を使い、酷く汚れた現場だが……
一ヶ月に「三十時間以上」残業しないと、なかなか「手取り二十万円」を超えない。
ちなみに、正社員になった友人である同僚は、私よりももっと過酷。


現場は常にオイルまみれ。まあ、機械を扱うから、それは仕方ない。
で、日頃から素手でこのオイルに触れているのだが……体調により、体にアレルギー反応が出る。蕁麻疹で御座いますね。私は今、とっても体調不良のようで。

このオイルにより肌が荒れ、ぼろぼろになった従業員が何人も存在している。
と言うか、普通は素手で触ってはいけない。でも、ゴム手がすぐに破れて話にならない。

色々と仕方ないから、我慢してるけど。


加工する材料を棚から下ろす……一本一本は大した重量ではないのだが、まとまってるので二十キロを超える。目一杯背伸びした状態で下ろす場合もあり、下手したら大けが。
何故に改善しないのか? 私が聞きたい。何十年もこれでやってきてるそうだから。

色々と仕方ないから、我慢してるけど。


ある日、面談が行われた。その際に私は言った。「辞めたい☆」
だがしかし、「まあ、それはひとまずさ……」と、スルー。
友人も私と同様にスルーされ、憤慨。

日頃から「辞めたい」と愚痴る我々だが……愚痴ってるのは我々だけじゃなかった。
とにかく、会社の空気が最悪。「ぶっ壊れて」なきゃ勤まらない。変人ばっか。私も!?

仕事があるだけまし? まあ、そりゃそうだ。そりゃそうだけど、辞めたい。


会社が我々を辞めさせない理由は至極単純。他に勤まる人材がいないから。


「NC」と呼ばれる工作機により、加工する。これは三十年以上も使われてる年代物。

加工された製品の寸法を「1ミクロン」単位で測定するのだが……
ひょこひょこと寸法が乱れるので、NCから目が離せない。
寸法の「補正が仕事」と言っても過言ではない。補正「だけ」なら、死ぬほど楽だが。

私はNCのプログラミングなどは全くのど素人(同僚もそうだったが)で、はっきり言って触りたくない。まあ、プログラムの書き換えは「一部の数値」をいじるだけがほとんどだが……図面を見て計算し、適切な数値を割り出さないと「ヘンな物体」として現れる。「あ! これって新製品!?」


ある日、私は疑問をぶつけた。「プログラムを呼び出すだけで加工できねーの?」

……NCに搭載されてるメモリ容量が少ないため、型番固有の「専用プログラム」の記録が厳しいらしい。一日に加工する型番の種類は四十種類程度だが、総数は数千以上に上る。当然、それぞれ加工寸法はバラバラ。パッと見た目は一緒だけど「1ミリだけ全長が長い」とか、そんなのばっか。

……とにかく、いちいち書き換える。
「undo」なんぞ用意されてるわけもなく、余計な文字列をうっかり消してしまうとアウト。元々は私が組んだプログラムじゃないから、さっと元に戻せない。

あらかじめ、プログラムが記録されてれば余計な事故が減る。これは確か。
だが、メモリの拡張は「ただ」じゃないからうんたらかんたら……知るか!


で、結局は「人間頼み」となるわけで御座います。

「力業」に等しいルーチンワークにより、今日まで乗りきってきたが……そろそろ限界。
イライラするのが、「頑張れば何とかなる」と言ってくる○○連中。アホか。
年寄りに多い「精神論」……体は一つしか御座いませんので。悪しからず。


馬鹿でも勤まる仕事なら、さっさと次の馬鹿へバトンタッチしたいところ。
最近まで新人が働いていたのだが……「九九」ができなそうだった。
図面を指し「ここの寸法はいくつ?」と聞く……数字を読むだけなのに、首をかしげる。

計測器を扱うのもままならない。
「ノギス」くらいなら、三日も触れば使い方は把握できるはず。難しくないでしょうが!
と言うか、今の学校に「技術家庭」とかないの? ノギスとか触らなかったのかな。

結局、この新人は退職。勤まらないから仕方ない。ちなみに、以前に勤めていた職場も三ヶ月で辞めたとか。嫌になって辞めたらしいが……まあ、勤まらないには、それなりの理由があるわけで御座います。これがまた。


つい最近、再び面談があった。

「正社員としてはどうかな」と言うような質問に対し、私は答えた。
「限界が来たら職場を離れるつもりなので」

よしんば、辞めたら辞めたで何をしていいのか分からなくなるかも。私のことなので。
まあ、借金はないし、樹海を散策するのもいいでしょうかね。


ええと……あれれ、何の話だったか……ああ、そうそう……

目指すなら、「公務員」なのでしょうね☆


押されると私が悶絶……☆
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コメント

うーん。

kak
いつも、お邪魔します。

なんか、小林多喜二の「蟹工船」とか、プロレタリアートの小説を、読んでいるような、錯覚に、囚われてしまいました。

現場を体験してないと書けない迫力がありました。

Re: うーん。

紅@KOH
毎度どうも!

> なんか、小林多喜二の「蟹工船」とか、プロレタリアートの小説を、読んでいるような、錯覚に、囚われてしまいました。

まあ、流石にあそこまで酷くは御座いませんけどねw 社長が人格者なので、そこは救いで御座いましょうか。

小さな工場は地獄と変わりません。恐らく、どこもそうで御座いましょう。
嫌なら辞めるしかないのですが、物作りの本懐とは何処へ……色々と考えてしまいます。

( ̄^ ̄)ゞ☆

KOHさんは、人財

やっちろ
公務員、そうとも限りませんぞ。言わんとしていることは分かりますがね。逆に、私のことを羨む人もいます。転勤で、北アルプス登れてとか・・・所詮そんなもんですから。

KOHさんの職場のことは、分かりませんが、辞めるのは何時でもできます。正社員の話があるのであれば、受けてみてはどうか?きっと、KOHさんは、有能な人財ですから、現場を任せられるでしょう。そこからですよ、まず、権利を掴まねば先に進みません。人生、何か一回はチャンスなる、分岐点があると思います。やるだけやって、だめならそれでいいじゃないですか。(一応、体験談ネ)

Re: KOHさんは、人財

紅@KOH
毎度どうも!

まあ、実は物凄く微妙な空気でしてね……我が社は★

あまり詳しく書けないのですが……本格的に仕事が捌けなくなった事態を想定しないのですよ。全く。
で、従業員の「問題」もあり……とてもじゃないですが、やってられません。うまく伝えられないのがもどかしいです。

……風の吹くまま、でしょうかね。いずれにせよ。

( ̄^ ̄)ゞ☆
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